本格的にランニングを始めて約1年、地元のレースに初参加しました!
何度か試走したコースだけど、大会そのものが初体験だったので、今回はとにかく大会の雰囲気を楽しもうと思っていた。が、その思いとは裏腹にやはり1年頑張ってきた努力を形にしたい気持ちを抑えられずにいた。
入念にアップしスタートゲートに並ぶ。
今になって思えば、もっと前列に並んでおけば良かったなと。
スタートして直ぐの狭い道でいきなり渋滞発生。
来年は走力を気にせず前列に並ぶことを心に誓ったが、今回はこれで良いとも思えた。
序盤突っ込み過ぎると、後半の健康の森でバテるのは明白だったからだ。
自分のランニングスタイルは、登りは出来るだけ脚を温存させることを優先し、スピードの出る平坦路と下りは飛ばすというスタイルだということをレース中に気付いた。
そのため、平地と下りのセクションの手前では、一気に追い越した。
狭いシングルトラックに入ると先行ランナーのペースに巻き込まれてしまうからだ。
武田の杜名物の高速トラバースは正直もっと飛ばしたかったが、集団でレースすることの難しさを知った。
しかし、そこは脚力を温存する為の時間も必要だと気持ちを切り替える。
そして、ペースを上げることへの不安が大きかったことも否めない。
身体が最後まで何が起こるか分からない不安を抱えながら走っていたことは事実だった。
レース経験のない自分にとって、終始未知の時間であったのだ。
第一関門を過ぎてからは、ランナーの数も散らばり、ここからはそれぞれ自分との戦いになってくる。
健康の森の登りのキツさは知っていたし、高速トラバースの後の登りは一気に脚にくることも。
相変わらず登りは脚力温存に努め、そして長い下りのセクションで一気に飛ばした。
ガレガレの道に落ち葉が積もっている状態で、皆慎重になっていたが、そこを全開で駆け下りた。
最高に気持ちよく、そして自分が下りに特化したランナーだと改めて知った。
健康の森のキツいアップダウンさえ上手く処理できれば、後は下ってゴールの武田の杜はチャンスがあると走りながら感じていた。
キツい健康の森を越え、ゴールまで一気に駆け下りる。
登りでパスされた選手を数名追い越した。
思うことは、やっと終われる、この苦しみから解放されるということ。
現実はそんなもんである。
変な力の入れ方をしてしまうと、脚が痙攣してしまう状態だったので、最大限の集中力で走る。
ゴール手前のロード区間は僅か400m程度だと思うが、そこがキツく苦しく、最後位はフォアフットでカッコよくスパートしたかったが、出来なかった。
余裕もなく苦悶の表情でゴールテープを切り、次は笑顔でゴールしようと誓ったが、同時に自身を追い込み、出し切った最高の達成感を味わうことができた瞬間だった。
直ぐに完走証を手渡される。
タイムも順位も想像以上で驚いた。
走ることにまぐれはない。
きっと想像よりも上手くいかないことの方が断然多い。
腰の落ちた無様なランニングフォームだったっと思うが、それでも1年コツコツやってきた努力は裏切ることは無かった。
努力という親友に裏切られることが無かったんだと。
それが何よりも嬉しかった。
めちゃくちゃキツかったけど、めちゃくちゃ楽しかった!
来年は武田の杜サブスリー必ずやります!
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